群馬県総務部危機管理室 様

マルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」が
県民を守る災害対策を強力にサポート

群馬県総務部危機管理室のある群馬県庁(群馬県前橋市)

群馬県総務部危機管理室のある群馬県庁(群馬県前橋市)

群馬県では災害対策の強化を図るため、2010年3月に災害対策本部室と統制室の映像設備のリニューアルにおいてマルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」を採用し、災害時の意思決定に必要な映像情報を高精細なマルチ画面で表示する、万全の災害対策環境を整備しました。

県民を守る中枢機関が採用した信頼性と使いやすさを実現した先進のシステム
浅間山の監視映像をはじめ群馬県防災情報システム、河川・道路の映像、地域衛星通信ネットワークの映像、他機 関とのテレビ会議、気象庁からの防災情報、全国瞬時警報システム「J-ALERT」、震度情報、国の緊急情報ネット ワークシステム「Em-Net」、国土交通省などの他機関からの映像情報をマルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」 で集約し、災害発生時の緊迫した中でも簡単に映像選択ができるタッチパネルシステムにより、災害時における迅速 な意思決定をサポートする環境を実現しました。

災害対策本部室
災害対策本部室
群馬県防災情報通信ネットワークシステムの中枢部である「統制室」
群馬県防災情報通信ネットワークシステムの中枢部である「統制室」
災害対策システムの肝は「信頼性」「使いやすさ」「拡張性」そして多彩な映像ソースに柔軟に対応できること

マルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」を採用した新しい災害対策システムの評価について、 群馬県総務部危機管理室 情報通信係 副主幹 行方真実氏にお話を伺いました。
関係機関からの多くの映像情報を集約 情報の欠落がない鮮明な画像表示
映像を集約する際の要件は何でしょうか?
災害対策本部室では、国や他県との衛星通信による映 像やテレビ会議、災害現場からの映像、被害状況、地図情報、気象情報などを集約して表示する必要があります。
しかし、そこには画面の縦横比や信号形式、解像度が異なる映像情報が混在することになり、映像を集約することによる画質低下も避けなければなりません。
これらの問題点をマルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」を導入することによって解決しました。多様な映像ソースを組み合わせ、情報欠落のない鮮明な画面表示を可能にし、限られた表示スペースの中で多くの情報を表示させたいという災害対策システムとしての必要条件を満たすことができました。



群馬県総務部危機管理室 情報通信係 副主幹 行方真実氏

群馬県総務部危機管理室
情報通信係 副主幹 行方真実氏

災害対策用のシステムに求めるものは何でしょうか?
壊れないことが第一だと思います。つまり「信頼性」です。品質が安定して長寿命であり、堅牢であることです。
万一、故障が発生しても即座に別系統で運用ができるといった冗長化や、故障するリスクの少ない構造を持つといったことが必要です。
その点「VN-Quantum」は“電源の二重化”と“ディスクレスシステム”という信頼性を高める機能が搭載されており、注目すべき点だと思います。
また“柔軟な拡張性”も重要なポイントになります。
現在は、NTSCビデオ信号からハイビジョンのような高解像度な映像信号に移行する過渡期にあたるため、画面の縦横比も4:3と16:9が混在せざるを得ません。
また、新しい映像情報が追加されれば、それに対して柔軟に対応できるようなシステムでなければなりません。
「VN-Quantum」はその点においても要望に応えてくれる製品だと思います。

県庁舎7階にある「災害対策本部室」明るい室内でも鮮明な映像が見られる
県庁舎7階にある「災害対策本部室」
明るい室内でも鮮明な映像が見られる
災害対策本部室のディスプレイに表示する映像を選択するタッチパネル
災害対策本部室のディスプレイに表示する映像を選択するタッチパネル
タッチパネルで簡単操作を実現 災害時でも確実な操作を可能に
操作面はいかがでしょうか?
災害対策システムにおいては「分りやすさ」や「使いやすさ」といった点も重要です。
災害が発生した、あるいは発生する恐れがある場合、冷静に機器を操作することはなかなか難しいものです。複雑な操作を必要とするシステムではケアレスミスを起こす可能性が高くなります。
しかし、そのような場合であっても、わかりやすいユーザーインターフェースであればミスを回避することができます。大切なのは、いざという時に「使える」システムでなければならないということです。
そこで「VN-Quantum」をタッチパネルでコントロールできるようにし、どの映像をどの位置に表示させるか、といった操作を簡単に行えるようにしました。
どのような状況下であっても、簡単・確実に操作できるので安心です。


音響面(BOSCH会議システム)はいかがでしょうか?
マイク設備に関しては大きく改善しています。以前のマイクはバウンダリーマイクという机上に置く平たいマイクでした。会議用としては格好はよいのですが、どうしてもマイクの上に配付資料がきてしまうために、音の拾い方も悪くなり、肝心の声よりも資料のガサガザという音が目立ち、さらに発言スイッチのストロークもないなど、使い勝手が悪かったため不評でした。
新しいシステムでは、BOSCH会議システム「ディスカッション」により、配付資料の影響も受けず、ハウリングを起こすこともなく明瞭な拡声ができ、長時間使っても疲れにくいと思います。また、ネック部分のLEDで発言権が一目でわかり、とてもわかりやすく誰にでも使えます。


今回、導入されたシステムの評価をお聞かせください
災害対策システムの肝は「信頼性」「使いやすさ」「拡張性」 そして多彩な映像ソースに柔軟に対応できることです。
「VN-Quantum」を中心に構築した今回のシステムは、まさにこの条件を満たしてくれています。
映像と音響の両面において、災害対策での意思決定を支えるシステムとして大変満足をしています。


災害対策本部室のディスプレイメインの3台が85インチ、一番右側が50インチ

災害対策本部室のディスプレイ
メインの3台が85インチ、一番右側が50インチ

明瞭な拡声を実現するBOSCH会議システム「ディスカッション」が各席に設置されている


明瞭な拡声を実現するBOSCH会議システム
「ディスカッション」が各席に設置されている

拡張性のあるマルチウィンドウプロセッサで映像ソースの増大にも万全の体制

防災関係の映像ソースは今後どのようになっていくのでしょうか?
情報伝達のための通信回線もデジタル化され、大容量の情報が飛び交うようになってきていますので、映像ソースも今後ますます増えていくと思います。国や他県、関係機関からの情報も含め、送られてくる映像情報を私たちは、きちんと受けることができるよう、設備面での準備が必要になってきます。このことはシステム面において、相応のフレキシビリティや拡張性が求められることと等価であるとも言えます。
今回導入したマルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」は、1台で災害対策本部室と統制室のすべての映像をコントロールしていますが、さらに拡張できる余裕があります。しかも、複数の映像ソースをひとつのディスプレイに表示する場合でも、レスポンスが非常によく遅延もほとんど気になりません。
そして拡張後の画面レイアウト設定も、「VN-Commander」というソフトウェアで簡単にできるので、今後ますます増えていく防災関連の映像情報にも十分対応していくことができる、拡張性あるシステムだと思います。



通信機器室に設置されたマルチウィンドウプロセッサ「VN-Quantum」(右丸内)

通信機器室に設置された
マルチウィンドウプロセッサ
「VN-Quantum」(右丸内)

Information

群馬県ホームページ

http://www.pref.gunma.jp/

システムの運用や使い方でお困りではありませんか?

東和エンジニアリングのカスタマーサポート

サポートセンター0120-108624

↑

分野別ソリューション