中日本高速道路 東京支社
御殿場 保全・サービスセンター 様

高速道路モビリティの進化を支える
道路利用者を最優先に考えられる環境づくり

御殿場 保全・サービスセンター様は、東名・新東名の交通量が多く、標高が450mという御殿場の山岳地帯を含む路線を管理されています。近年は活発な気象変動による災害も増えており、さまざまな設備を活用しながら交通・道路の安全を守っています。さらに、中日本高速道路としては保全マネジメント改革としてロボットやICT技術との融合を図った体制も構築され、生産性の最大化を進めています。
今回、大型マルチディスプレイをはじめとした防災対策室のシステムを採用いただき、生産性向上の一環としての支援をさせていただきました。

NEXCO中日本 御殿場保全・サービスセンター様 外観

防災対策室 正面49型12面マルチディスプレイ、右側面32型10面サブディスプレイ

防災対策室 正面49型12面マルチディスプレイ、右側面32型10面サブディスプレイ
当番課長席、所長席、対応者席など、どの席からも複数の情報を一斉に確認できる

中日本高速道路(株)東京支社
 御殿場 保全・サービスセンター
施設担当者様にお話を伺いました。

  • 課題

  • 緊急時に一人であっても迅速な情報収集と
    的確な指示が出せる防災対策室

旧来の防災対策室では操作卓が複数あり、夜間・休日に事故や災害などが起きた場合には待機していた当番課長がまずは一人でカメラ映像や交通量情報、情報板の表示などの操作を各卓を移動しながら行わなければなりませんでした。他のメンバーもすぐに集まりますが、一刻も早く道路利用者の安全を守るために関係部署に指示を出したり、時には電話の対応をしながら映像による状況把握・確認をするなど一人でも最善を尽くせる仕組みが必要でした。
また、メンバーが集まった際には、部屋の各所にモニターがあり、どこを見れば良いのか分かりづらく全員での情報共有が困難であったため、大型モニターを利用して一斉に情報を共有できる環境も不可欠でした。

当番課長席および所長席に操作用タッチパネルを設置

当番課長席および所長席に操作用タッチパネルを設置

■導入の効果

表示映像の選択などを行うタッチパネルがとても使いやすいです。自分で表示映像を自由に選択できるため、事故地点とカメラの位置が合っていれば、リアルタイムな状況がバンッと画面に映し出され、すぐに対応について協議できます。導入当初はタッチパネル操作に戸惑うメンバーもいましたが、使ってみれば簡単だと実感してもらえました。初めての利用でも直感的に使えるようにボタン名なども事前にしっかりと検討した効果もあったと思います。
また、以前は保守のためにグループ会社のメンテナンス担当者が防災対策室に入ることもありましたが、現在は保守が必要な関連機器は施設機械室に設置し、情報のみを防災対策室に集約させたことで、セキュリティ区画を保てるようになりました。

保守・メンテナンスを行う施設機械室

保守・メンテナンスを行う施設機械室

  • 地図などの細かな情報は大きく表示

  • 視認性が保たれる大きさで一斉に複数情報の表示が可能

表示パターン例
(左)地図などの細かな情報は大きく表示
(右)視認性が保たれる大きさで一斉に複数情報の表示が可能

[改修前] 複数のモニターやパソコンが各所に置かれている/[改修後] 各席からオペレーションが可能。迅速な状況把握を支援

(左)[改修前] 複数のモニターやパソコンが各所に置かれている
(右)[改修後] 各席からオペレーションが可能。迅速な状況把握を支援

■今後の展望など

当番課長がオペレーションするスタイルを確立できるシステムという要望に対して、東和エンジニアリングがうまく環境をつくってくれました。一方、災害時など一人では対応できない状況でも副席も利用するなどチームとしての対応も万全になっており、非常に良い防災対策室ができました。
今後は、少子高齢化の影響による人手不足も予想されるためICTシステムを効率的に利用した展開も広がります。最近では雨による災害時にドローンを使って状況把握をしたこともありました。道路上のカメラも増やして死角を減らし全線を監視できるようにする整備も進む予定です。今後は映像のさらなる活用も進み、種類も増えると思います。一度構築した防災対策室ですが、今後の拡張も視野に入れて進化をさせ続けていきます。

Information

中日本高速道路株式会社

https://www.c-nexco.co.jp/

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