日本マクドナルド株式会社
日本マクドナルド 様
全国の従業員の働きやすさにつながる本社の活性化
ICTシステムがチーム同士の“コラボレーションの質”向上を支援
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日本マクドナルド様は、「モダンで生産性の高い、協働しやすい職場環境の実現」に向けてオフィスリノベーションと働き方改革を推進するプロジェクトに取り組まれています。オフィスリノベーションでは、約5,800㎡におよぶ総工事面積に対して、コンセプト作りから工事終了まで約3年をかけて従業員の生産性とワークライフバランスを最大化できる空間づくりを実現されました。働き方改革では、テレワークやコアタイムのないスーパーフレックスなどを実践されています。
執務エリア
同社では、オフィス内や国内拠点との会議はもちろん、グローバルな会議も多く開催されています。
今回、情報の発信・共有、そして学び、と多くのコミュニケーションを円滑に進めるツールとして、ICTシステムを導入されました。当社では役員会議室やその他会議室、ハンバーガー大学などの音響・映像システムをはじめ、テレビ会議や同時通訳システムによる快適なコミュニケーション環境の構築を行いました。
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エントランス -
執務エリア
従業員に向けた情報発信、共有を行う55インチサイネージ有機ELディスプレイなどを設置
コーポレートリレーション&CR本部
働き方担当 石川 宗俊 氏に
同社のオフィスリノベーションおよび働き方改革についてのお話を伺いました。
人が中心のピープルビジネスだからこそ、
人への投資、教育、お互いの成長を考えたボトムアップによる推進を実施
2015年に“より良いマクドナルドをつくる”ためのビジネスプランを策定しましたが、新しいビジネスプランの実行には、実際に行動する従業員の意識改革が必要でした。そこで、「モダンで生産性の高い、協働しやすい職場環境の実現」を掲げ、生産性の向上とチーム同士のコラボレーションの質を高めることを目的としたプロジェクトを推進することになりました。
改修工事に着手する前に1年以上かけて実施した事前準備では、従業員アンケートやヒアリングから始まり、什器や装飾、会議室ネーミングも従業員の投票で決めるなど、一人一人が参画し、愛着のあるオフィスづくりの基盤となる活動を行いました。
現状のオフィスや制度に対して、どこに不便さを感じているのか?どう改善したいのか?などの具体的な意見をもとに、各ファンクションに合った分析を行い、オフィス改善や働き方改革をより具体的な形への落とし込みを行いました。例えば、フリーアドレス導入にあたっては、すべてを自由席にするのではなく、部署同士の関連性をマッピングして高い効果が得られる部署同士を組み合わせたグループアドレス制を採用しました。
日本マクドナルド株式会社
コーポレートリレーション&CR本部
働き方担当 石川 宗俊 氏
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ラウンジ 全体改修後の従業員からの自由意見をもとに増設したプロジェクター。
開放的な空間に合わせてケーブルや金具が見えないよう設置に工夫を凝らした -
会議室 別会議室の同時通訳ブースと映像・音声をつなげて遠隔で同時通訳を利用することができる
社員満足度のさらなる向上を目指して
多様な人材に対応できるオフィスや制度の整備を継続
改修後の社員アンケートでは、生産性とコラボレーションの向上、ブランドへの自信や満足度が大幅に向上しました。しかし、現状維持では満足度は低下します。今後も、従業員の要望を取り入れながら、ファシリティマネジメントに取り組んでまいります。
オフィスや制度の改革にあたっては、今までの働き方が良いという慣れからくる意見もありますが、世の中が急速に変化してゆく時代においては、新しいソリューションや働き方も多様化しています。さまざまなニーズをキャッチして、多様な人材に対応できるようなオフィスや制度を今後も整備していきます。
エントランス サイネージディスプレイ
オペレーション&テクノロジー本部 コアテクノロジー部
コンサルタント 金岡 雄二 氏にシステム面でのお話を伺いました。
会議室のキーコンセプトは「高品質・簡易・安定」
属人的な会議システム操作からの開放
現在のオフィスができてから約20年が経過しましたが、今回初めての大きな改修となりました。しかし、内装や什器を綺麗にして、最新のICTシステムを導入するだけでは、働き方改革の一部でしかないと考えます。
例えば、役員会議や社外の方を招いてのプレゼンテーションでは、多種多様な会議形態に対応でき、高品質で、簡易で、安定したシステムが求められます。
そこで、操作面では視覚的、かつ操作が簡単であるタブレットを採用。また、テレビ会議の操作ではテレビ会議コントロールシステム「Video Conference Manager」を導入し、ワンタッチ多地点接続や予約による自動起動を使っています。改修前は、システムを操作できる従業員が限られており、準備に時間を要し、会議時間が十分に取れなかったり、長引いてしまうこともありました。
しかし、現在では、まずは会議室に入ったらタッチパネルでシステムを起動すれば良い、ボタンを見れば操作ができることにより、スムーズな会議運営が可能となり生産性向上につながっています。
日本マクドナルド株式会社
オペレーション&テクノロジー本部
コアテクノロジー部
コンサルタント 金岡 雄二 氏
・ 会議室内のシステム操作を行う
タッチパネル(左)
・ 会議室 各席にモニターとBOSCH会議システム「DCNディスカッション」完備 室内に84インチディスプレイ2台を設置(中央)
・ 会議室内 同時通訳ブース 同時通訳システムBOSCH「インテグラス」を導入(右)
大規模な会議にも対応できるハンバーガー大学
ハンバーガー大学は、社員や店舗のクルーを対象とした授業を行ったり、その他会議にも利用されます。通常はパーティションで区切って2部屋として使っていますが、一つの大部屋として200人規模の会議室としての利用も可能です。その際、部屋ごとに別々のシステム運用を行ったり、1つのシステムとして運用したりと、レイアウトに合わせた臨機応変なシステム利用が可能となりました。
「ハンバーガー大学」エントランス
施設内では、ビジュアルコラボレーションツール「Solstice Pod」を活用した映像共有も可能
Face to Faceのコミュニケーションが会議の質を高める
どこでも使える可動型のテレビ会議が好評
同社では、オフィス内や国内拠点との会議はもちろん、グローバルな会議も多く開催されています。
今回、情報の発信・共有、そして学び、と多くのコミュニケーションを円滑に進めるツールとして、ICTシステムを導入されました。当社では役員会議室やその他会議室、ハンバーガー大学などの音響・映像システムをはじめ、テレビ会議や同時通訳システムによる快適なコミュニケーション環境の構築を行いました。
・ 会議室 バウンダリーマイクと天井スピーカー、モニター上部にカメラを設置することで臨場感のあるウェブ会議が可能(左)
・ コーナーブース 打合せではパソコン画面表示、普段は従業員に向けたサイネージとして活用(中央)
・ ちょっとしたスペースにもディスプレイを設置することにより資料表示やウェブ会議を手軽に行うことが可能に(右)
総評
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今回のオフィス改修により、生産性向上とチームとしてのコラボレーションの質を高めるため、1つの手段としてICTシステムやデジタルシステムを導入しました。その導入に関して、システムの選定から検証、サポートを東和エンジニアリングとともに行いました。今後も引き続きファシリティマネジメントの重要なサプライヤーとしてお仕事ができればと思います。
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