東京女子医科大学 様

アナライザーシステムを活用した“考える授業”を実践
社会に貢献する女性の医療人を育成

アナライザーシステムが常設された教室

アナライザーシステムが常設された教室

東京女子医科大学様は、医学部と看護学部、附属病院を有する日本で唯一の女子医科大学です。日本で最初にPBL(Problem-based Learning)を導入し、現在ではPBLを発展させたTBL(Team-based Learning)も取り入れ“考える授業”に積極的に取り組み、文部科学省の特色GPにも採択されました。
東和エンジニアリングは、TBLが効果的に行えるアナライザーシステムで、より深い学習ができる教育環境を提供しました。
その評価を同大学の理事でもある医学部の吉岡俊正教授にお話を伺いました。

学生の理解度をすぐに把握 双方向の授業で考える力をつける
PBLとTBLについて教えてください

医学教育では覚えなくてはならない知識が沢山あります。そして医師として“考えること”が要求されます。患者さんが出してくる情報を全部受け止めて、そこから何が必要で、どういう選択をしたらいいのか、といったことを直ちに判断する必要があるからです。
PBLというのは、6~7人のグループに分かれて、学生が自分達で問題を発見し、解決策を見出していくという教育方法です。
TBLは事前に「この領域について勉強をしてきてください」と教員が学生に指示をし、事前学習してきた知識を使って、問題を解決させる教育方法です。講義が教員主導で、PBLが学習者主導とすれば、TBLはその中間になります。


理事 吉岡俊正 教授

理事 吉岡俊正 教授

アナライザーシステムの教師側の画面(上)とICカードを使った学生側の回答器(下)アナライザーシステムの教師側の画面(上)とICカードを使った学生側の回答器(下)


アナライザーシステムはどのように使われていますか?

TBLの授業では、最初に問題を出してアナライザーで回答させます。この段階でまず学生は“考える”ということをします。
その後に6~7人のチームでディスカッションをします。チーム内で発言をするということは、根拠などをしっかりと述べなければなりません。そして他の人の意見を聞くことで、自分の考えの間違いに気付くわけです。その後、チームとして回答してもらいます。チームによって答えが違う場合は、チーム同士でディスカッションをさせます。アナライザーを使いながら、これを繰り返すことでより深い学習が行えます。


TBLでは移動ワゴン式のシステムを活用 常設教室では通常の授業でアナライザーを活用
TBLはどのような場所で行われますか?

TBLは、広い部屋に6~7人が座れるテーブルがチーム毎にあり、ディスカッションが行えるようになっています。
そこで、システム一式を移動式のワゴンに搭載して、TBLが行えるどの部屋でもアナライザーシステムを活用できるようにしています。


常設の教室ではどのように使われますか?

プレテスト、ポストテストといったように授業の前後でアナライザーを使って理解度を見るというのが一般的ですが、このシステムでは、その場で質問を作成することもできるため、適宜、授業の中で学生の理解度を確認する際に活用しています。
もちろん、事前に設問を作成しておいて、それを学生に答えさせるということも行っています。


お使いいただいた評価をお聞かせください

学生の理解度がその場でわかるということが非常に大事で、教えた人は話をしたから学生全員が理解しているだろうという教授錯覚に陥りがちです。実際には全体の1割ぐらいしか覚えていないというデータもあるほどです。
教員側のモニターでは誰がどう答えたかを一目で、しかもすぐに確認することができるので、学生の理解度を確認しながら、授業を進めることができます。そして ICカードの利用により学生の名前も表示されるので授業中のコミュニケーションもスムーズに行えます。
教室のモニターには回答結果や回答残時間の表示もでき、使いやすいシステムだと思います。また、回答解析ソフトを使って分析もできるので、今後は、それを使っていろいろ応用してみたいと考えています。


教室内のディスプレイには、回答残時間や回答結果などが表示される

教室内のディスプレイには、回答残時間や回答結果などが表示される

TBLで活用されている移動式ワゴンに入ったアナライザーシステム。引き出しに入っているのは学生用のワイヤレス回答器

TBLで活用されている移動式ワゴンに入ったアナライザーシステム。引き出しに入っているのは学生用のワイヤレス回答器

Information

東京女子医科大学

http://www.twmu.ac.jp/

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