筑波大学 様

障害学生への「情報伝達を保障」する
リアルタイム情報発信システム

筑波大学(茨城県つくば市)
筑波大学(茨城県つくば市)
筑波大学様は、障害学生修学支援ネットワーク(事務局:日本学生支援機構)の拠点校として、他機関からの相談や教職員研修に協力されるなど、障害学生が修学しやすい共生キャンパスの実現に向けて積極的に取り組まれています。
2007年に設置された「障害学生支援室」では、一定の専門知識と技術を持った学生を養成し、質の高い安定した支援提供の体制を確立するなど、全学の障害学生支援の要として貢献されています。
今回、障害学生への情報発信を強化するため電子掲示板を活用した情報発信システムを構築されました。
その評価について、筑波大学 人間系 教授、障害学生支援室 室長 竹田 一則 氏にお話を伺いました。
広大なキャンパスの中で障害学生が情報弱者、避難弱者にならないために
南北4km、東西1kmにわたる広大なキャンパス ※赤丸が電子掲示板の主な設置場所

南北4km、東西1kmにわたる広大なキャンパス
※赤丸が電子掲示板の主な設置場所


導入の目的・背景について


本学には、視覚障害、聴覚障害、運動・内部障害、発達障害などの障害学生が約70名在籍しております。障害のある学生は、広大なキャンパスの中で、学修情報やキャンパス情報を適時入手することが困難な状況にありました。学生がしっかり学内の情報を収集できる環境づくり、すなわち、「情報伝達を保障」することに関しても「合理的な配慮」に基づく整備が必要となっていました。
また、災害時や非常時において障害学生が避難弱者にならないためにも、正確な情報発信、一時避難場所までの安全な誘導の手段として電子掲示板の導入を検討しました。

中央図書館前のディスプレイ通常は画面の中心の高さを1,5m程度に 設計するところ、同校では、車椅子などに配慮して1,2mの高さに設計。

中央図書館前のディスプレイ
通常は画面の中心の高さを1,5m程度に設計するところ、同校では、車椅子などに配慮して1,2mの高さに設計。


竹田 一則 氏

竹田 一則 氏

一般の学生からも高い評価 距離を越えたリアルタイムな情報共有
屋外対応用の外装に、防塵防水性能のディスプレイ収納

屋外対応用の外装に、
防塵防水性能のディスプレイ収納


(上)デットスペースを有効活用(下)ノートパソコンでできる手軽なコンテンツ管理

(上)デットスペースを有効活用
(下)ノートパソコンでできる手軽なコンテンツ管理

ご利用いただいたご感想は?


まだ導入して1カ月くらいですが、学内から高い評価をいただいています。障害学生だけでなく、一般の学生にも活用されており、広いキャンパスの中でも学生にリアルタイムに情報発信が可能となり、距離を越えた情報共有が実現しました。
また、配信コンテンツはソフトウェアによりスケジュール管理されているので、運用の手間が最小限に抑えられています。

今後の展開について教えてください


将来的には、動画を多く取り入れていきたいですね。
また、電子掲示板の音声出力機能を活かした音声案内による視覚障害学生へのサポートなど、あらゆる学生にとって分かりやすい情報発信を行えるコンテンツの充実を検討しています。
さらに、いつ起こるか予想ができない災害に備えて緊急時の案内、誘導情報は準備しておかなければなりません。万一の場合に備えて、避難訓練などでも活用する予定です。

既存の学内ネットワークを利用しているので、大掛かりな工事をせずに表示ディスプレイの設置が可能。

既存の学内ネットワークを利用しているので、大掛かりな工事をせずに表示ディスプレイの設置が可能。


弊社のご評価、ご要望をお聞かせください


導入時から、きめ細やかな対応をいただいており、今後も、アフターサービスなどを通して、これまで以上の対応をしてくださると期待しています。情報発信システムのさらなる活用に向けて、コンテンツ作成や運用についてのアドバイスをお願いします。

Information

筑波大学 障害学生支援室

http://www.human.tsukuba.ac.jp/shien/

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